平成29年度 病院情報の公表の集計条件等について
1. 目的
  ● 医療機関のDPCデータの質の向上
  ● 医療機関のDPCデータの分析力と説明力の向上
2. 集計条件
 ● 平成29年4月1日から平成30年3月31日までの退院患者で、一般病棟に1回以上入院した患者
 ● 入院後24時間以内に死亡した患者又は生後1週間以内に死亡した新生児は集計対象外
 ● 臓器移植は集計対象外
 ● 医療保険(社会保険や国民健康保険、後期高齢者受給者証等)レセプトのみ若しくは、歯科レセプトありの患者
3. 集計方法
 ● 患者数:10件未満の数値は-(ハイフン)で表記し、平均在院日数(全国)以外の項目も-(ハイフン)で表記する。
 ● 在院日数:入院日から退院日までの日数とする。
    例)平成29年4月1日に入院し、平成29年4月2日に退院した患者の在院日数は2日である。
4. 集計項目とその定義
  1) 年齢階級別退院患者数
    ・一般病棟の年齢階級別(10歳刻み)の患者数を示す。
    ・年齢は、入院日時点とする。
    ・年齢階級は90歳以上を1つの階級として設定する。
  2) 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
    ・各診療科別に患者数の多いDPC14桁分類(=疾患名と手術・処置等の治療行為の組み合わせ)について
     DPCコード、名称、患者数、自院の平均在院日数、全国の平均在院日数、転院率、平均年齢、患者用クリ
     ニカルパス(標準的治療計画)(任意)及び解説を示す。
    ・転院率は、退院先が他の病院・診療所の場合とし、転院患者数÷全退院数を転院率とする。
  3) 初発の5大癌のUICC病期分類ならびに再発患者数
    ・医療資源を最も投入した傷病名(治療の主傷病名)が5大癌(胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌)であって、
     かつ初発の患者数を病期(ステージ)毎にカウントする。
    ・患者数は、延べ患者数とする。(同一の患者が癌の治療で入退院を繰り返した場合、入退院を繰り返した回数分
     をかけた延べ患者数とする。
    ・5大癌について初発患者はUICC TNMから示される病期分類による患者数を示す。
  4) 成人市中肺炎の重症度別患者数等
    ・市中肺炎(病院以外の場所で日常生活をしているものが罹患する肺炎)につき、重症度別に患者数、平均在院
     日数、平均年齢を示す。
    ・入院契機(きっかけ)傷病名および最も医療資源を投入した傷病名(治療の主傷病名)が、肺炎連鎖球菌、
     インフエンザ菌、その他の細菌、病原体不詳の肺炎等の場合に限って集計する。
      ウイスル性肺炎(一部のウイルスは除く)、間質性肺炎、誤嚥性肺炎等は対象外。
    ・重症度はA-DROPスコアを用いる。
  5) 脳梗塞の患者数
    ・脳梗塞の病型別の患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を示す。
    ・最も医療資源を投入した傷病名(治療の主傷病名)のICD10がI63$脳梗塞となる症例を集計する。
    ・発症日から「3日以内」「その他」に分けて集計する。
    ・転院率は、退院先が他の病院・診療所の場合とし、転院患者数÷全退院数を転院率とする。
  6) 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
    ・複数の手術手技を行った場合、主たるもの(最も手術点数が高いもの)のみカウントする。
    ・1入院期間中に複数の診療科に転科して、それぞれの診療科で手術が行われている場合の術前日数は、1入院
     期間中に最も医療資源を投入した傷病名(治療の主傷病名)の診療科の主たる手術のみをカウントする。
    ・診療科別に手術件数の多い順に3術式について、患者数、術前日数、術後日数、転院率、平均年齢、患者用パス
     (標準的治療計画)(任意)を示す。
    ・輸血関連は除外とする。
    ・創傷処理(傷の縫合)、皮膚切開術、非観血的整復術(骨折等の徒手整復)等の軽微な手術及び手術に加算される
     手術医療機器等加算等は除外とする。
    ・術前日数は入院日から主たる手術の手術日まで(手術日当日は含まない)の日数、術後日数は主たる手術の手術
     日から(手術日当日は含まない)退院日までとする。
    ・転院率は、退院先が他の病院・診療所の場合とし、転院患者数÷全退院数を転院率とする。
  7) その他(播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)