人工透析治療とは

もともと24時間生体内で腎臓が働いていた役割を機械で肩代わりさせて頂くのが人工透析です。
人間は一日に約1.5~2Lの尿を作り出して老廃物を排泄しています。尿は腎臓の糸球体で濾過と尿細管で再吸収という過程で作り出されます。もともと海を起源とする生命体である人間は陸上で生活する過程でナトリウムを蓄える様に進化してきた為電解質等の再吸収率は99%です。つまり1日144~200Lが濾過されて原尿となりその1%の1.5~2L位が体外に排泄されているのです。逆に言うと糸球体は体液を1日144~200L処理する事によって充分な量の尿毒素を除去しているのです。1日=24時間あたり144Lと云うことは100ml/分の濾過量です。これを体表面積で補正したものはGFR(糸球体濾過量)と言い慢性腎臓病の病期を決める重要な指標です。GFRが15mL/分/1.73m²以下になると人工透析が必要になって来ます。

透析の原理は半透膜(血液や細菌を通さず、水分とごく小さな物質のみが通過する膜)を血液と透析液の間に置いてそれぞれ血液と透析液を循環させ、膜を介して毒素を除去し水や物質の移動を行います。血液を透析しているので人工透析は血液透析とも言われます。この時の流量は、血液は150~250ml/分、透析液は500ml/分とかなりの速度で処理を行っています。この事により生命を維持して行くのに充分な尿毒素は除去されています。


人工透析治療IMAGE


次世代の人工透析について

従来の人工透析で小分子の尿素窒素と云う物質を指標とした計算の元に尿毒素の除去の治療を充分行えば生命維持の危険を減らせる事が透析医学会の治療の統計から証明されています。しかし長い間蓄積して関節等に変性炎症を起こすβ2ミクログロブリンは少し分子量が大きく古典的な人工透析では除去しにくく透析アミロイドーシスという合併症が起こり得ます。また「痒み」や「イライラ」を引き起こす物質も分子量が大きく除去出来ていない可能性があります。

そこで厳格な水質管理を行った上で、半透膜の穴のサイズを少し大きくして圧力をかけて濾過を行い、さらに200ml/分の置換を追加して行うオンラインHDF(濾過透析)が開発され発達して来ました。そしてもともと生体内で行われていた濾過と再吸収に似た機構のオンラインHDFは血圧の変動も少ないと言われています。当院は水質加算基準2を所得しており35台の透析機器は全部オンラインHDFが施行出来ます。


次世代の人工透析IMAGE


診療時間

診療時間
人工透析 8:30~
1クールのみ