NST始動!
〜食べる力と楽しみを、チームで支える〜
このたび、当施設では「NST(栄養サポートチーム)」を立ち上げました。
「NSTってなに?」「どんなことをするの?」と感じる方もいらっしゃるかと思います。
今回は、NSTの活動内容や私たちが大切にしている想いを、皆さまにご紹介させていただきます。
◆ NSTってなに?
NSTとは「Nutrition Support Team(栄養サポートチーム)」の略です。
医師・看護師・管理栄養士・介護職・ケアマネジャー・リハビリ職など、さまざまな職種が連携して、「その人らしく、食べること」を支えるチームです。
病気や加齢により、飲み込む力が低下したり、誤嚥のリスクが高くなったりした方に対して、どうすれば安全に、安心して食事を続けられるかをチームで考え支援します。
なでしこの里のNSTは、ただ栄養を摂るだけでなく「食べることの楽しみ」こそが、心の元気や生きる力につながると考えて、支援を重ねています。
◆ 施設でのNST、具体的にはこんなことをしています
- 食事の形(普通食/刻み食/ペースト食など)の調整
- 飲み込みや姿勢の評価と工夫
- 必要な栄養補助食品や点滴の検討
- ご本人やご家族への説明・相談対応
- 職員向けの勉強会やカンファレンスの実施
多職種で話し合い、一人ひとりの“食べる力と楽しみ”を支えていきます。
◆ 「最期の一口」まで寄り添う支援
NSTの支援は、元気になることだけが目的ではありません。
人生の終わりに近づいた方にとっても、「食べること」は尊い時間です。
たとえ少しの量でも、「もう一度、あの味を味わいたい」という思いに寄り添う。
たとえ飲み込めない状態でも、口の中を湿らせて、わずかに味を感じてもらう。
それは、「生きている実感」であり、ご家族との最期の思い出にもなります。
「もう食べられない」ではなく、「どうすれば、もう一口を安心して味わってもらえるか」を考え、最期までその人らしい食事の時間を、心を込めて支えていきたいと思っています。
◆ これからに向けて
NSTは、まだ始動したばかりのチームです。
けれどもすでに、施設の中に少しずつ「食べることを見つめ直す空気」が広がっています。
これからも、私たちは一人ひとりの「食べる力」「食べる楽しみ」「食べる意味」に向き合い、
多職種が力を合わせて、“その人らしい食”を支える存在でありたいと思っています。
どうぞこれからのNSTの活動にご注目いただき、気になることがあればお気軽にスタッフへお声かけください。
◆ おわりに
「食べること」は、心と身体をつなぐ営みです。
毎日の食事が、今日も小さな幸せでありますように。
私たちNSTは、そんな願いを込めて支援を続けています。