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リハビリ通信 住居の安全と事故防止

2016年11月1日

皆さんはご存知でしょうか。住居内で起こる事故には、転倒や転落、衝突、溺水などがあります。 H24年(2012年)厚生労働省の人口動態統計では、家庭内の不慮の事故で65歳以上の死亡者数は 12、675人との報告があります。
 また、浴槽への転落や同一平面状での転倒、階段からの転落・転倒が死因の高齢者は1年間に1,700人以上といわれています。これらのことを考えると、住宅の環境整備が必要になります。
 住宅の環境整備ポイントは、安全であると同時に快適な環境づくりが大切となります。特に高齢者住宅では、使い慣れた家具や物品を整理しすぎないように配慮し、家庭内事故に繋がらない、工夫と行動を妨げないバリアフリー環境が求められています。

居室ー寝室

 2階建て以上の住宅では、1階を居室にするなど、階段を使わなくてもよい生活動線をつくる配慮が必要です。
 動線上に電気コードや座布団がある場合は、部屋の隅に移動したり、敷居などの段差は、小さな三角板(すりつけ板)を利用しつまづ きを防止します。建具(扉・戸・障子・ふすまなど)は開き戸より引き戸を使用すると部屋を広く使えます。

トイレ・浴室

 転倒・転落防止のため、すべり止めマットや手すりの設置をすすめます。
 寒さ対策としては、浴室はあらかじめシャワーで暖めてから使用したり、トイレも温度調節できると良いと思われます。建具は外開きや引き戸にし、室内スペースを確保し、緊急時に助け出しやすい工夫が必要です。浴槽と脱衣室への段差がある場合は、浴室内にすのこを敷くなどの段差解消をしてはいかがでしょうか。

玄関・廊下

 居室に比べて照明が暗いので、床面の物は整理し、足元灯を利用することもおすすめします。玄関の上がり框が高い場合には、式台を置いてみてはいかがでしょうか。車椅子の場合は、スロープを利用し、通路を確保するために廊下には物を置かないようにします。

階段

 手すりの設置は、両側に設置することが望ましいですが、空間のない場合は下りるほうの利き手側に取り付けてください。踏面にすべり止めを設置することも検討してください。

 住居の事故を防止するために、住宅の環境整備が大切となります。皆さんも、もう一度身の回りをチェックしてはいかがでしょうか。

リハビリテーション科
田中 勇

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