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眼瞼下垂(がんけんかすい)

2016年11月1日
眼瞼下垂

 形成外科と聞くと一般的にキズをきれいにする科、という印象をお持ちの方が多いかと思います。私たち形成外科はキズを綺麗に治すこともしていますが、実際には頭の先から足先までの皮膚から骨に至るまでの病気の治療もしています。
今回は症状がひどくなると日常生活に支障をきたす眼瞼下垂症について取り上げたいと思います。

眼瞼下垂(がんけんかすい)とは

 眼瞼下垂症は新生児から高齢者に至るまでどの段階でも発症の機会がある、上眼瞼(うわまぶた)があがりにくくなる病気です。生まれつきのものと、年齢を重ねてからなるものとわかれますが、どちらも瞳孔の中心から上眼瞼までの距離が3.5mm以下であると診断されます。病態としては、上眼瞼にある瞼板(子供が瞼をひっくり返して遊ぶときにみえるアレです)に付着している眼瞼挙筋・ ミュラー筋という瞼をあげる筋肉がうまく機能しなくなってしまう状態です。
 生まれつきの場合は眼瞼挙筋の発達障害が原因となるものが多く、瞳孔が瞼でさえぎられていると特に乳幼児では弱視・乱視が発生しやすくなるので、弱視・乱視予防のために早期に眼科を受診することをおすすめします。乳幼児の社会環境を考慮して治療(手術)を入園・入学までにすることが多いです。
 それに対して年齢を重ねてから症状がでる場合は、眼瞼挙筋が瞼板から外れたり挙筋自体の機能が低下すること、コンタクトレンズ(特にハードタイプ)を長期間装用していること、外傷によるものなどが原因となります。症状としては、瞼があげにくくなる為に前額部の筋肉(前頭筋)を使って眼をあけるため、額に深い皺がはいる、眉毛があがる(眉毛と眼の距離が開く)、肩がこる、頭痛がする、眼が疲れやすくなる、物をみるときに顎があがるなどがあります。また眼の開きが弱くなるため、他人から「眠たそうな眼をしている」といわれるといったこともあります。

眼除下垂の治療法

 治療は手術しかありませんが、方法は症状によりいくつかあります。代表的な方法が、挙筋前転(挙筋短縮)術とよばれる方法です。重瞼線(いわゆる二重のライン)の皮膚を切開して眼瞼挙筋を瞼板に縫合しなおす手術です。イメージとしては、伸びきったゴムを2重にするとまたゴムの弾力が強くなる、というと分かっていただきやすいでしようか。上眼瞼の皮膚が弛緩している場合には、余剰皮膚の切除も同時に行います。
 挙筋前転術を行っても改善が得られない(生まれつきの場合や、挙筋の機能がほぼない症状が比較的ひどい)場合は、大腿筋膜(太ももの外側の筋肉の一部)を前額部と上眼瞼に移植することで、前額部の筋肉を使って眼をあけやすくする手術を行います。
 挙筋前転術は局所麻酔で行います。日帰り手術でも可能ですが、術後眼が腫れるので入院しての手術をおすすめします。大腿筋膜移植を行う場合は局所麻酔、全身麻酔どちらでも行いますが、太ももと上眼瞼の2ケ所の手術なので、できることなら入院して全身麻酔で行うことをおすすめします。

手術後の生活

 上眼瞼の腫れや内出血がおこります。患部(上眼瞼)を冷やしていただくことが重要です。洗髪や洗顔は翌日から可能ですが、患部をこすりすぎないよう注意します。
 抜糸は7日前後で行います。腫れは1週間で8割方改善しますが、完全に落ち着くまでは最低3ケ月はかかります。
 一重まぶたの方は術後必ず二重まぶたとなることをご了承ください。
最近瞼が重くなって生活がしづらくなった等の症状がありましたら、眼瞼下垂症かもしれません。別の病気が原因の場合があるかもしれませんが、一度形成外科にご相談ください。

形成外科科長 河内 司

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