明けましておめでとうございます。

　昨年は新年早々から能登半島地震があり、同地域は９月にも豪雨災害に見舞われ二重被災となられた方も少なくなく、いまだに多くの方が自宅に戻れる目処がたっておりません。被災された地域の皆様には謹んでお見舞いを申し上げ、1日も早い復旧と復興を願っております。今年こそ自然災害が無く安寧の一年でありたいものですが、気候温暖化による異常気象は年々増加し、この神奈川・県央地区も例外ではありません。今までの災害対策では不十分になりつつあります。特に頻発する豪雨による冠水や浸水は、当クリニックが低地に立地することも踏まえ、訓練や対策は随時更新しております。また自然災害以外にも、通信障害や新型感染症によるクラスター等に対する対策も急務ですので、診療継続ができない事態を招かぬよう危機管理を一層強化していく所存です。

　さて当院は今年で開院24年目を迎えます。
　地域の皆様からのニーズに応えられる医療を提供できるよう、多様化する時代に合わせたクリニックを目指しております。気軽にいつでも受診でき、しかも迅速、的確な診断を提供できることが外来部門として重要です。内科・外科出身者を基盤とした総合診療科を一層充実させてまいります。また、どんなことでも相談できるかかりつけ医としての機能を存分に発揮し、必要時に専門診療科に誘導するシステムを敷いております。さらに、疾患を未病のうちに捉えるためにも、予防医学に力を入れていきます。近年はがん検診受診率も低迷していますので、定期通院のついでにがん検診も受診できる体制を確立しております。是非ご活用頂きたく存じます。
　連携する東名厚木病院では、がん治療をはじめ、多くの手術、入院治療を質、量ともに広げております。当クリニックはその窓口としての役割を果たし、できるだけ多くの疾患を地域完結で行えるようにしてまいります。
　地域の皆様から信頼される医療を提供できるよう職員一同精進してまいりますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。

　最後に本年も皆様にとって健やかで実り多い年で有りますよう祈念いたします。

令和7年1月1日
とうめい厚木クリニック
院長　河野　昌史