ヘルニア外来

　”ヘルニア”とは本来あるべきものが外に飛び出してしまう状態の総称で、軟骨が飛び出し神経圧迫する整形外科的な、腰や首の”椎間板ヘルニア”で、一般に認知されています。

一方、お腹の壁に穴が開き内臓が外に飛び出る、いわゆる”脱腸(だっちょう）”も、じゃない方のヘルニアとして重要です。そけい部（脚の付け根）やお臍（へそ）、手術後の傷のふくらみ、痛み、違和感などで気づくことが多く、無症状の場合もあります。

ときに嵌頓（臓器が穴に入り込み、腐りかかる状態）を来した場合、緊急処置が必要になります。この病気は経過観察や投薬で治す事が出来ず、手術が唯一の治療法です。手術には皮膚を大きく切って治す前方到達法とおへそからカメラを入れて治す腹腔鏡手術（後方到達法）とがあり、個々の患者様の病状、既往症、麻酔法の選択などにより術式を決定します。手術前日に入院、手術日、退院まで約3泊4日が基本設定です。退院後の術後経過観察も重要で、患者様の不安に寄り添う診療を心掛けております。

当科では日本内視鏡外科学会(JSES)技術認定資格を取得した外科医師を中心にさらなるきめ細やかな診療にあたるため、令和6年9月より”ヘルニア外来”を開設（第1、3土曜日午前）、地域住民の皆様のご健康に寄与出来る病院を目指しております。

あれ？だっちょう？と思ったら、お気軽に当院ヘルニア外来へお声がけください。よろしくお願い申し上げます。

とうめい厚木クリニック　外科　田澤賢一

医師紹介

常勤医師

田澤　賢一（たざわ けんいち）消化器外科　科長

大学

1993年 富山医科薬科大学（現 富山大学）医学部卒

資格

• 日本外科学会認定　外科専門医・指導医
• 日本消化器外科学会認定　外科専門医・指導医
• 日本消化器内視鏡学会認定　消化器内視鏡専門医・指導医
• 日本消化器病学会認定　消化器病専門医・指導医
• 日本乳癌学会認定　乳腺専門医・指導医
• 日本内視鏡外科学会技術認定　消化器・一般外科領域
• 日本腹部救急医学会認定　腹部救急教育医・腹部救急認定医
• 日本乳がん検診精度管理中央機構認定　検診マンモグラフィ読影認定医
• ICD制度協議会認定　インフェクションコントロールドクター
• 日本がん治療認定医機構認定　がん治療認定医
• 日本医師会認定　健康スポーツ医
• 日本医師会認定　産業医
• 日本スポーツ協会認定　公認スポーツドクター
• 厚生労働省認定　死体解剖資格

専門

外科（消化器全般、乳腺、甲状腺、腹腔鏡（胃・ヘルニア領域））