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糖尿病チーム

医療・介護職向けの糖尿病研修会を開催しました! その2

2020年3月2日

2月13日開催の厚木食支援ネットワーク研修会において、第2回糖尿病講座を行いました。

第2回は下記の内容についてお話ししました。
①薬剤師より~高齢者糖尿病の特徴や血糖コントロール目標など(第1回の復習)
②管理栄養士より~低栄養・高血糖・サルコペニアを防止する高齢者に適した食事とは
適切なエネルギー量、栄養バランス、食事の回数、食べ方、アルコール、間食・嗜好品、塩分制限に関して
③理学療法士より~低栄養・高血糖・サルコペニアを防止する高齢者に適した運動とは
サルコペニアとは、サルコペニアや高血糖に対する運動の方法・効果、運動による低血糖を防止する方法、合併症に関する注意点

今回も多くの方にご参加いただくことができました。
アンケートでは、印象に残ったこととして、
・嗜好品を一律に禁止するのではなくQOLも重視しロカボ商品を考慮しても良いこと
・栄養バランスや、食べる順番等、小さな工夫で血糖値が改善すること
・膝や腰の痛みがあっても取り入れられる筋力トレーニングがあること
・まとまった時間がとれなくてもこまめに動くことで血糖変動が改善すること
・運動による低血糖を回避するため、事前に糖尿病薬の調整を考慮すべきこと
などが挙げられ、今後の療養支援に活かしたいとの反響がありました。

質疑応答では、進行した合併症があるなどして食事面でセルフケア行動がとれず、難渋している事例の相談もあり、実際の支援の難しさを共有しました。

◆次回延期のお知らせ
第3回(最終回)は、事例紹介を通じ、高齢者糖尿病の地域支援について意見交換ができるよう準備を進めております。
開催は3月12日を予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染拡大に鑑み、4月9日ないしそれ以降への延期を検討しております。
日程が固まり次第、下記のHPにてお知らせしますので、今しばらくお待ちいただけますようお願いいたします。
日程のご確認・お申込みはこちら➡http://www.taberukenri.com/training.htm

東名厚木病院 リハビリテーション科 四宮 明宏

医療・介護職向けの糖尿病研修会を開催しました! その1

2020年1月29日

この度、厚木医療福祉連絡会・摂食嚥下部会が定期開催するあつぎ食支援ネットワーク研修会において、当チームが、糖尿病講座を3回にわたり担当することになりました。
高齢糖尿病患者さんが年々増加し、適切な糖尿病療養が困難となることで、治療に伴う低血糖、高血糖、サルコペニアといった危険が増しております。
こうした背景を受けて、医療や介護に関わる多職種が、安全かつ効果的な療養を支援するために、高齢者糖尿病についての知識を深め(第1-2回)、多職種による円滑な連携を検討する(第3回)、下記のようなプログラムといたしました。

  • ********************************************************************
    ●テーマ:「明日から使える基礎知識 高齢者と糖尿病~未然に危険を防ぐ~」
    ●場所:アミューあつぎ市民交流プラザ  会議室
    ●日程と内容:
    第1回(1月9日) 高齢者糖尿病について知ろう・前半
  • 司会:あつぎ食支援ネットワーク代表 江頭 文江氏
    (1)地域で高齢者糖尿病患者さんを支えるには 医師 佐々木 奈都江
    (2)入院に繋がる高血糖・重症低血糖を避けるには  薬剤師 清野 晃弘
    第2回(2月13日) 高齢者糖尿病について知ろう・後半
  • 司会:薬剤師 春原 悠希
    (3)低血糖・高血糖・サルコペニアを防止する高齢者に適した食事とは 管理栄養士 山本 佳奈
    (4)低血糖・高血糖・サルコペニアを防止する高齢者に適した運動とは 理学療法士 四宮 明宏
    第3回(3月12日) 医療機関とケア担当者間の情報共有について
    (1)事例紹介(2)ディスカッション  看護師 上杉 美樹 MSW 岡崎未希 他
    ********************************************************************
  • 1月9日に開催した第1回は、地域の訪問看護師、管理栄養士、薬剤師、理学療法士、ケアマネージャー、介護職の方々に多数ご参加いただきました。
    講演後は大変熱心で活発な質疑応答があり、アンケートでは印象に残った点として、
    ・高齢者は低血糖の典型症状が出にくく低血糖による弊害が大きいこと
    ・高齢者の血糖コントロールでは、必要に応じて緩やかな目標を考慮すべきこと
    ・糖尿病薬の種類によって低血糖リスクや注意事項が異なること
    ・食事と薬剤のバランスが重要であり食事内容変更時は担当医に相談すべきこと
    ・食事療法では減らしさえすればいいのではなく低栄養やサルコペニアにも留意すべきこと
    などが挙げられました。
    第2回も有意義な内容にすべく準備を進めておりますので、奮ってご参加くださいますようお願いいたします。
    参加のお申し込みはこちらから: http://www.taberukenri.com/training.htm

東名厚木病院 糖尿病・代謝内科 佐々木 奈都江

糖尿病教室を開催しました

2019年12月10日

11月16日、東名厚木病院にて2019年度の糖尿病教室が開催されました。今年で4度目を迎えた糖尿病教室は、地域の方々に糖尿病の知識を深めてもらおうという目的で、11月14日の「世界糖尿病デー」に合わせて開催しています。

14日の朝刊は、世界糖尿病デーのイメージカラーである青で埋め尽くされ、糖尿病に対する人々の関心が年々高まっているように感じます。

今年度の糖尿病教室は「糖尿病とともに健康に生きる」をテーマとし、運動、予防、治療、食事の4つの柱をもとにプログラムを企画しました。

 

まず「運動」では、リハビリテーション科のスタッフによる「毎日続けられる健康体操」を実施。実際に家でもできる簡単な体操の紹介や、実際に音楽を流して体をうごかすことで、参加された方に楽しんでいただくことができました。

「予防」「治療」では、糖尿病治療に向き合っている患者様のお話や、診療にあたる医師による最新情報に、皆様真剣に耳を傾けていました。

「食事」は、この会のもっとも大きなプログラムでした。コンビニで簡単に調達できる食材を使用し、糖尿病予防・治療に適した献立を当院管理栄養士が考案しました。実際に調理を行った動画を上映することで、調理の様子をより分かりやすく伝えることができたように思います。帰ってすぐに作れるようにとお配りしたレシピは、たいへん御好評をいただきました。

開催前からたくさんのお問い合わせをいただき、当日も多くの方にお集まりいただくことができました。当院にご通院されている患者様からは、この会が糖尿病の知識を深めるきっかけになったというお声をいただき、たいへん嬉しく思います。今年度参加できなかった方も、このブログを読んで糖尿病に関する治療や予防に少しでも興味を持っていただけたら幸いです。

来年もたくさんの方にお会いできることを楽しみにしています。

総務課 溝本 佑介

薬物療法 第1回(インスリンってなんだろう)

2019年10月21日

 

 

 

 

 

 

  • こんにちは、東名厚木病院薬剤科スタッフです。
  • 今回から糖尿病薬のあんな事こんな事を数回に分けてお話ししていきたいと思います。

 

  • さて糖尿病の薬物療法と聞いて皆様はどのようなイメージをお持ちでしょうか。
  • インスリン治療という言葉をお聞きになったことがあるのではないでしょうか?
  • 第1回目はインスリンについてお話ししたいと思います。

インスリンってなに?

インスリンは血糖値を下げる唯一のホルモンです。すい臓で作られています。インスリンの分泌がなくなる1型糖尿病の患者さんには、必ず治療にインスリン注射が用いられます。2型糖尿病患者さんでも、食生活の生活の乱れなどにより高血糖が持続すると、すい臓が疲れてしまいインスリンの分泌が低下することがあります。その際は外からインスリンを補うインスリン治療が必要になります。

インスリンの働きとは

:ブドウ糖

インスリンは上記の様にして体内の血糖値をコントロールしています。

  • ただ糖尿病の方では次のようなことが起きます。
  • ① インスリンが分泌されても、ブドウ糖が肝臓や筋肉へ取り込まれにくくなる。
  • ② インスリンの分泌量が低下する。

 

  • 糖尿病の場合

インスリンの分泌パターン

インスリン注射による治療は、基礎・追加分泌のどちらが足りないかによって、作用時間の異なるインスリン注射製剤を組み合わせて使用します。

追加分泌が足りない…超速効型、速効型インスリン

        

ノボラピッド注フレックスタッチ           アピドラ注ソロスター

基礎分泌が足りない…持効溶解型インスリン

   

インスリングラルギン注BSミリオペン      トレシーバ注フレックスタッチ

インスリン治療は、本来体から出ているインスリンを外から補う治療のため、生理的に自然な治療法です。インスリンは毎日自分(またはご家族)で注射を行わなくてはならないので初めに勧められたときは抵抗を感じると思います。また、患者さんから「インスリンを打つようになったら終わりだ」といった悲観的な言葉が聞かれることがあります。しかし、食事・運動・内服薬でコントロールが困難な場合には早期にインスリンを用いて血糖コントロールを行った方が、合併症を起こさず死亡リスクを減らすことが分かっています。合併症を起こしてから後悔しないためにも主治医や療養指導スタッフと相談してよりよい選択をしていただきたいと思います。

  • インスリン小話
  • 1921年夏、トロント大学(カナダ)にて若い外科医フレデリック・バンティング、学生チャールズ・ベストにより抽出され、糖尿病のビーグル犬マージョリーに使用しました。
  • 一般的な糖尿病のビーグル犬は1,2週間で死んでしまうのにマージョリーは70日間生き続けることができました。
  • 1922年冬、トロント総合病院にて少年レナード・トンプソンがインスリン治療を受けた最初の患者となり、彼の生命は奇跡的に助かりました。
  • 現在、インスリンは品質が高く、安全で使いやすい製品がたくさん発売されており、多くの糖尿病患者さんの生命を救っています。
  • インスリンを発見したフレデリック・バンティング博士の誕生日である11月17日は世界糖尿病デーとなっています。

 

  • 参考書籍
  • 1)マイケル・ブリス(堀田饒訳): インスリンの発見. 朝日新聞社, 1993.

東名厚木病院 薬剤科 清野 晃弘

市民講座 第4回 糖尿病教室 開催のお知らせ

2019年9月25日

糖尿病は高血糖状態が続くと様々な合併症を引き起こし生活の質を損なってしまう病気です。一方で治療は確立しており、診断早期から生活習慣を見直し、治療を開始して、血糖・血圧・脂質・体重等うまく管理すれば、合併症を起こさず健康を維持することが可能です。

当院糖尿病チームは例年11月、地域の皆様向けに、糖尿病について知り、健康に役立てていただくためのイベントを開催しています。今年は『糖尿病とともに健康に生きる』をテーマに、楽しみながら学んでいただけるよう企画しました。参加費無料、ご予約不要です。皆様のご参加をお待ちしております。

ポスター拡大版はこちら(PDF)

東名厚木病院・とうめい厚木クリニック 糖尿病チーム一同

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