院長あいさつ
東名厚木病院は開院以来、一貫して救急医療を中心に地域医療に貢献し、日々研鑽を重ねてまいりました。1998年には神奈川県内で初めて「日本医療機能評価機構」の認定を取得し、2011年には「地域医療支援病院」として認可されるなど、厚木市をはじめとする神奈川県央医療圏の地域医療の発展に尽力してまいりました。 また、医師の後進育成にも力を注ぎ、臨床研修病院として2015年には「卒後臨床研修評価機構(JCEP)」の認定を取得しました。さらに2017年には、地域のがん患者さまに包括的な治療を提供するため、リニアックを導入して放射線治療を開始するとともに、化学療法センターおよび緩和ケア病棟を開設しました。そして2020年には県央医療圏で初めてとなる「神奈川県がん診療連携指定病院」として指定を受けました。2024年には手術支援ロボット「ダビンチ」を導入し、より高度で低侵襲な治療の提供体制を整えました。現在、当院は地域医療構想のもと、診断から治療、そして緩和ケアまでを県央医療圏内で完結できる体制の確立を目指し、がん医療に全力で取り組んでおります。救急医療とがん医療という両輪は、今後も当院の重要な責務として、さらに研鑽を重ねてまいります。
こうした活動を支えるためには、多職種が互いを尊重し連携する「チーム医療」が欠かせません。私たちはコロナ禍という大きな医療変革を経験し、あらためて医療におけるコミュニケーションの重要性を学びました。職員一人ひとりが信頼関係を築き、自由に意見を出し合える、家族のような温かいコミュニケーションが、働きやすい職場を生み、ひいては病院の発展へと繋がると信じています。
最後に、地域の急性期病院、地域医療支援病院としての役割を果たすためには、より密接な病病連携・病診連携の構築が必要です。さらに、今後の超高齢社会に対応するためには、地域包括ケアシステムの構築、そのための医療・介護・福祉が一体となった包括的な地域医療連携が不可欠です。この場をお借りして、病院や診療所の先生方をはじめ、医療以外の分野の関係者すべての皆様にも、引き続きご指導・ご支援を賜りますようお願い申し上げます。これからも当院の理念を胸に、職員一丸となって地域医療の充実に努めてまいりますので、何卒、よろしくお願い申し上げます。
東名厚木病院
院長 北野 義和






