東名厚木病院

神奈川県がん診療連携指定病院

認定

コラム

病院の食事が美味しくなったのはなぜ?

栄養科では、患者さん一人ひとりの状態を日々モニタリングし、安全な食事を提供できるよう、給食委託会社と連携しながら取り組んでいます。給食管理では2025年10月に給食委託会社が変更となりました。

当院は急性期病院ということもあり、食事は治療の一環であり、リハビリテーションの一環でもあります。しかし、近年の物価高や人件費の高騰により給食業界を取り巻く環境も厳しさを増しています。当院でも「どうすれば食事の質を保ち、さらに高められるか」が大きな課題となり、前業者も含めた複数の給食委託会社を比較・検討した結果、今回の業者変更に至りました。

 

食材とメニュー内容を見直し

新しい体制で特に力を入れたのが、食材と献立の見直しです。献立作成の段階から試食会を開催し、食事の種類によって使用する魚や肉について検討を重ね、素材の味、食べやすさなどを比較し、使用食材を決定しました。また、生野菜の使用頻度を増やしたことでメニューの幅が広がり、味が薄くなりがちな茹で野菜やお浸しは調味料を変更、汁物はダシの風味を生かすように調整しました。

 

見た目も美味しく

さらに、食器の入れ替えと盛り付けも大きな変化の一つです。食器を新しくしたことで見た目が華やかになり、丁寧に盛り付けるよう心がけています。

 

委託会社と試食会や定例会を開催

「おいしさ」を支える裏側には、栄養科と給食委託会社の密な連携があります。行事食や新メニュー導入時には必ず試食会を行い、味や安全性の確認をしています。この試食会は、病院管理栄養士だけでなく給食委託会社の管理栄養士と共に行い、情報共有をしています。また、給食委託会社と定例会を開催し、献立内容の調整を含め安全な食事提供にむけて検討を行っています。

こうした取り組みの結果、患者さんからは「食事の時間が楽しみになった」「温かくておいしい食事に感動した」「以前と比べるとおいしくなりました」といった声が寄せられています。職員からも、嚥下調整食が食事介助しやすくなった、職員食堂も美味しくなったと好評です。

「入院して唯一の楽しみは食事です」と話される患者さんも多いため、今後も行事食や日々の献立を大切にし、少しでも食事の時間が楽しく安らぐ時間となるよう、これからも工夫を重ねていきます。

 

回答者 栄養科 管理栄養士 東村 智巳

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