心房細動は早期治療がカギ
心房細動は、動悸などの自覚症状で困るだけでなく、脳梗塞や心不全を引き起こし、生命を脅かす危険性のある不整脈です。大切なのは、発症を予防すること、早期に診断すること、適切に治療を行うことの3つです。
原因 加齢が最も大きな原因、60歳以降で頻度が増加
もともと心臓に病気がある場合や、高血圧、糖尿病、慢性腎臓病、睡眠時無呼吸症候群、甲状腺機能異常などの病気がある場合には起こりやすくなります。肥満、多量の飲酒、ストレス、睡眠不足も原因となります。
特徴 初期は短い発作でも、最終的には慢性化
自覚症状は、救急車を呼ぶほど強い方から、全く感じない方まで様々です。進行性の病気であり、初期にはときどき短い発作が起こる程度ですが、次第に発作の頻度が増えて止まりにくくなり、最終的に慢性化する性質があります。
診断 心電図で診断、発作が短期間だとつかまりにくいことも
症状がある場合は心電図検査が行われて発見されやすいですが、発作が短期間で止まる場合には、ホルター心電図など長期に記録できる検査が必要となります。
治療 カテーテルアブレーションという選択肢
治療には、抗凝固療法と心房細動自体をコントロールする2つの方法が基本となります。心房細動自体のコントロールは、リズムコントロールとレートコントロールに分けられ、内服によるコントロールとカテーテルアブレーションによる治療があります。カテーテルアブレーションは発症早期であれば根治も期待できる非常に有効な治療法のため、近年では第一選択に考えられるようになっています。
カテーテルアブレーションとは?
心房細動の原因となっている部分を、カテーテルを用いて心臓の内部から焼き切る治療法。発作性心房細動では約90%が肺静脈由来の異常な電気興奮によって引き起こされる事が分かっており、肺静脈の出口を囲むようにアブレーションする肺静脈隔離術を行うことで、心房への異常興奮が遮断され、心房細動を抑制できます。
カテーテルアブレーションの効果
自覚症状を軽減させ、生活の質を向上させる効果があります。脳梗塞や心不全を予防し、生命予後を改善させる効果も期待されています。根治性の高い発作性心房細動の内に治療を行うことが理想ですが、持続性となっても2~3年以内の持続期間であれば成績は良好です。





